前回、停止コード:PNP_DETECTED_FATAL_ERRORの発生により、ASUS製のノートパソコン「X751LDV-T4371H」がブルースクリーンに陥ってしまいました。
ブルースクリーンの原因はハードウェアの損傷と推定
色々試しましたが、恐らくですが、ネットワーク・有線LANの故障が、今回のブルースクリーンから抜け出せない原因を作ったと思われます。
理由は前回記事でも挙げましたが、
- 有線LANが元々壊れている事
- セーフモードでネットワークのドライバを削除したら、起動しなかった「6)セーフモードとネットワークを有効にする」で起動した事
- Windowsの再インストールで、途中エラーが発生してしまう事(仮設が事実なら、ネットワークドライバのインストールでコケている?)
という3点から、ハードウェアの破損によるWindowsドライバが上手く噛み合わないため、ブルースクリーンから抜け出せない、と私は結論付けました。
もっとも、私の調査不足で、実は別の原因があるのかもしれません。
手塩にかけたノートパソコンをこのまま放置できない!
しかしどうであれ、このままノートパソコンを「黒い光るだけの箱」にしておくには忍びないです。
これはASUSのアウトレットネットショップで、訳アリ品として購入しましたが、箱が潰れているだけで、中身は新品です。
2015年10月に購入し、5年以上の月日が経ってます。
寿命といえば、まあそれまでですが、メモリの増設をしたり、去年はHDDからSSDに換装もしました。
やはりこのまま寝かしたり、廃棄するには惜しい逸材です。
そこで、Windowsのドライバに原因があるなら、いっそLinuxをインストールしようと考えました。
そもそも、このノートパソコンは自宅サーバー用途に使用していて、しかもサーバーは「VMware」(仮想マシン)で動作させています。
したがって、「VMware」さえ動作すれば、ベースOSはWindowsでもLinuxでも関係ありません。
OSインストールには、Linuxのディストリビューションの1つ「Ubuntu Desktop」を選択する事にしました。
Boot設定するのに、BIOSに手こずる・・・
Boot設定変更を試みる
他のOSをインストールするには、まずBoot設定を変更する必要があります。
このASUS製ノートパソコン「X751LDV-T4371H」は、今主流になっているUEFIではありません。
昔からあるBIOSです。
どちらでも構わないのですが、やりたい事はBoot設定の変更です。
まずは「Boot」メニューから「Fast Boot」を「Disabled」にし、次に「Boot Option #1」も「Windows Boot Manager(P0: TEAM T253X6001T)」から「Disabled」に変更します。
※「P0: TEAM T253X6001T」は、P0はパーティションの番号、TEAM T253X6001TはSSDの名称です
これでBIOSの設定を保存して再起動します。
ただ、疑問だったのはBootのデバイス選択肢が出てこなかった点です。
やはり、Windows(エラーでブルースクリーンになる)が立ち上がってしまいました。
「Launch CSM」を設定変更できるようにする
どうも調べると、「Boot」メニューの「Launch CSM」の設定を有効「Enabled」にする必要があるようです。
しかし、メニューでは、モノクロというか、灰色のまま、ユーザーによる設定変更ができません。
これは少し悩みました。
あえてユーザー側で変更できない仕様にしてあるのか?とも思いましたが、とりあえず変更できる事を信じて調べました。
すると「Secure Boot」の設定で変更できる事が分かりました。
簡単に言えば、ユーザー側で間違って操作しないように、変更できない設定がかかっていたのです。
BIOSから「Security」メニューから、「Secure Boot menu」を見つけ選択しました。
「Secure Boot Control」を「Enabled」から「Disabled」に変更します。
設定変更してBIOSを再起動すると、「Boot」メニューに変化がありました。
「Launch CSM」の設定変更が可能になりました。
こちらは「Disabled」から「Enabled」に変更します。
すると「Lanch PXE OpROM policy」というメニューが出ますので、こちらも「Disabled」から「Enabled」に変更します。
一旦 BIOS設定を保存し、再び再起動してBIOSに入り、「Boot」メニューをみます。
すると、他のデバイスをbootで選択できるようになりました!
USBメモリがBootで認識しなかった!?
ただ、ノートパソコンに挿していた「Ubuntu」を入れたUSBメモリが認識しませんでした・・・
もしかして、USBメモリはブートできない??
BIOSを抜け、「ESCキー」を押して、bootデバイスを表示させます。
するとしっかりUSBメモリが認識してました!!😊
正直USBメモリが認識出来なかったらどうしようと思ってました。
なぜなら、内臓のDVD-ROMドライブは壊れているからです・・・
有線LANといい、壊れどころが多いです😅
何度か試しましたが、どうも起動した際に、USBメモリを認識している時もあれば、認識出来なかった時もありました。
この辺はよく分かりませんが、認識しなかったら、何度かトライしてみる価値はあると思います。
「Ubuntu Desktop 20.04 LTS」をインストールする
USBメモリも認識できたので、気を取り直して「Ubuntu」をインストールします。
OSのバージョンは「Ubuntu Desktop 20.04 LTS」です。
このノートパソコンでは、bootでISOファイルを直接読み込めないので、USBファイルに展開する必要があります。
それには「Rufus」というソフトを使って、ISOファイルをUSBメモリに展開します。
簡単にできます。
BootでUSBメモリを選択すると、しっかりと「Ubuntu」を読込始めました!
「Ubuntu」はインストールしなくても使う事ができますが、今回はインストールします。
しかもOSの併用はせず、Windowsの領域は綺麗サッパリなくします。
まあ、Windowsが起動しないので当然の選択です。
私は最小構成でインストールしましたが、インストールには30分もかからなかったと思います。
毎回思うのですが、私が大学生の頃は、Linuxのインストールと言えば、結構ハードルが高かったです。
インターネットはありましたが、ブロードバンドが普及し始めた頃で、Linuxに関する情報量も今ほど多くなければ、インストールには今のようにGUIもありませんし、不親切で小難しかったです😅
「Ubuntu」に限りませんが、今の多くのLinuxは、はっきり言えば、その当時の「WindowsXP」よりも簡単だと思います😊
いい時代になった、と言うべきでしょうか😅
インストールも無事終わり、Windowsのようにブルースクリーンになる事無く、ログインできました!
何とか蘇ってくれました!
後は、仮想マシンである「VMware」をインストールするだけです!