今年の確定申告は令和3年4月15日。
例年は3月が確定申告の期限ですが、去年同様、コロナの影響のため、確定申告期限が1ヶ月長いです。
私は今回始めての確定申告です。
悪戦苦闘しながらも、何とか無事 申告を終え、納税を済ませました。
今回、なぜ確定申告する事になったか~確定申告書類提出と「申告所得税及復興特別所得税」の納付までをご紹介したいと思います。
個人事業主として開業へ
開業スタート
2020年(令和2年)3月1日。
私は開業する事になりました。
細かな経緯は省きますが、私自身、開業したくてしたわけではないのですが、いろんな経緯があって個人事業主となりました。
フリーランス、とも言えるかな?
経緯はなんであれ、会社員でなくなったので、今までは年末調整をしていましたが、2020年(令和2年)は、私にとって確定申告が必要な年になりました。
「白色申告」と「青色申告」
確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。
青色申告は「複式帳簿による帳簿」が必要なため、複雑ではある一方、白色申告にはない節税メリットがあります。
それが、55万円の特別控除です。
電子申請、e-Taxの場合はプラス10万円の65万円まで特別控除が可能です。
私は青色申告をする事に決めました。
複雑な会計や簿記の知識はありませんが、会計ソフトを使って入力すれば簡単に作ることができます。
私は弥生会計の「やよいの青色申告 オンライン」を使って青色申告する事にしました。
開業届けの提出
青色申告をするには、個人事業主として開業届を税務署に提出する必要があります。
去年の10月、開業届を提出しに所管である静岡税務署に行き、「開業届」と「青色申告」の申請書類を提出しに行きました。
これらの申請書類は「クラウド会計ソフト freee(フリー)」を使って無料で作成しました。
私は会計ソフトは結果「弥生会計」を使いましたが、申請書類を作成に使った「freee」を使おうか迷いました。
どちらもある程度無料で使うことができるので、使ってみて使いたい方を有料で使えば良いかと思います。
ちなみに開業届は、本来は開業してから1ヶ月以内に提出し、「青色申告承認申請書」も提出期限が2ヶ月以内とされていますが、遅れても特に問題があるわけではありません。
ただ、その年に提出しないと、青色申告ができなかったり、あるいは遅れて提出した事により、屋号による銀行口座の開設や補助金や助成金、融資手続き時期なども遅れてしまう懸念はあります。
初めての青色申告による確定申告へ
「やよいの青色申告 オンライン」に取引を入力
私は会計ソフトを「やよいの青色申告 オンライン」を選びました。
これは好みの問題でしょうが、「クラウド会計ソフト freee(フリー)」と比較して、こちらの方が良かったからです。
弥生会計の青色申告には、クラウド型のオンラインソフトと、インストール型のパッケージソフトがあります。
クラウドの方が何かと便利かなと思い、「やよいの青色申告 オンライン」を選ぶことになりました。
ちなみに「セルフプラン」の場合、初年度は無料です。(次年度は8000円[税抜])
「やよいの青色申告 オンライン」にて取引を入力していきました。
私はそれほど多くの取引も経費もないので、比較的スムーズに入力できたと思います。
期首残高の入力とは?
確定申告するにはいくつかのつまづきもありました。
まずは「期首残高」についてです。
青色申告するには必ず設定する必要があります。
私は2020年から開業したので前年からの繰越もなく、加えて事業専用の資金もないため、0円に設定しました。
ここはよく分からなかったので少し不安でしたが、事業用の口座など用意せず、プライベート用の口座で処理していたため0円で問題ないようです。
残高が合わない/マイナスになっている
「やよいの青色申告 オンライン」から「確定申告」メニューに進んだ際に、エラーが発生しました。
「残高が合わない/マイナスになっている」というものです。
正直これが出たときには「何のこっちゃ?」と思いました。
先程の「期首残高」に関わる部分だとは分かりました。
ヘルプや解説動画でいつから発生しているか?などの説明があり1つ1つ見ましたが、よく分かりませんでした。
しかし、このヘルプを見たことで、1つの結論に至りました。
それは、支出について、電子マネーで支払ったものを、メニュー「口座・カードの設定」の「電子マネー・現金」にて種類の追加を行いました。
私は事業用とプライベート用の区別をしていないため、事業用の資金の残高を設定せず0円です。
ところが、追加した電子マネーは、個人用ではなく事業用として認識されます。
よって、事業用の残高が0円にも関わらず、追加した電子マネーは個人用ではなく事業用として0円から引かれます。
これが0円をマイナスにした事によるマイナスが発生していたのです。
よって支出の「取引手段」「現金(個人用)」に電子マネーから訂正しました。
理解すると、なるほどと思いますが、会計ソフトの売りは入力するだけで簡単に作成できるという触れ込みだっただけに、なかなかそんな単純ではないのだなと実感しました😅
源泉徴収された分と されていない分の入力
給料・賞与の収入を入力する
「やよいの青色申告 オンライン」の「確定申告」メニューを進めると、源泉徴収された分の入力できる箇所があります。
私は3月に開業したため、1月・2月・3月に受け取ったそれぞれ前月分の給与所得があります。
これらは、源泉徴収済みです。
会社を退職した際に「源泉徴収票」をもらっているので、そこに記載された収入の「支払金額」と「源泉徴収税額数字」を入力していきます。
社会保険料を入力する
社会保険控除には、会社員として収めた「源泉徴収票」に記載されている「社会保険料」と、開業してから収めた「国民健康保険料」と「国民年金保険料」を入力します。
これは収入と同じですね。
迷ったのは、私は翌年2021年分まで一括で支払いをしたので、2020年分まで支払ったものと分けるべきかという点です。
これは本年(2020年)に翌年分(2021年)まで支払ったのであれば、本年分の控除額として計上してもOKとの事です。
ちなみに、私は「国民健康保険」は1年分しか支払ってませんが、2年分納付した場合、一括で計上しても、1年毎計上しても、どちらでもOKだそうです。
ちなみに、国民年金保険料は「社会保険料控除証明書」の税務署への提出が必要です。
生命保険料を入力する
私にとって最後に控除を計上したのが「生命保険料」です。
こちらは生命保険会社から送られてきた「生命保険料控除証明書」の金額を入力します。
この証明書も税務署への提出が必要です。
その他、いろいろな入力がありますが、私には特に関係ないので、このまま確定申告の書類作成まで進みました。
e-Tax受付システムへのログインできず
確定申告用の書類作成も無事終わりました。
そして「やよいの青色申告 オンライン」のメニュー「確定申告」から「電子申告(e-Tax)」に進みました。
しかしここでもつまずきました。
まず、開始ボタンを押して、必要なソフトをインストールし「確定申告e-Taxモジュール」を起動させ、パスワードを入れてログインしました。
次にICカードリーダーを用意し、マイナンバーカードを差し込みました。
e-Taxにログインするため、「ログイン」をクリックしましたがエラーになりました。
★「確定申告e-Taxモジュール」のエラー
確定申告e-Taxモジュール e-Tax受付システムへのログインに失敗しました。マイナンバーカードが正しく認識されていません。 [OK] をクリックして「ログインができない場合についてはこちら」を参照してください。 (MSG0030E022)
ヘルプをたどると、いくつかの可能性が提示されたます。
原因は、ブラウザを「Google chrome」を使っていたため、起動しませんでした。
仕方ないので、代わりに「FireFox」を使ったらログインできました。
chromeはブラウザシェアNo1なので、これは対応していた方が良いかなと思いました。
送信完了!マイナンバーの暗証番号は慎重に!
無事ログインできたら、マイナンバーカードによるe-Taxを利用するための手続きになります。
事前に必要なソフトをここでもインストールします。
準備ができたら、受付システムへログインします。
初めての利用の場合、「利用者識別番号」は持っていないので、マイナンバーカードを読み取り、新規での手続きを行います。
しかし、ここでもひやりとつまづきました。
マイナンバーカードの情報を使うには、都度暗証番号を入力します。
この暗証番号は、3回間違えるとロックが掛かってしまい、市役所の窓口に行かないと解除できません。
暗証番号には、16桁の「公的個人認証情報の署名用暗証番号」というものがあります。
これを1ヶ所入力する箇所がありますが、私は3回間違えてしまいました・・・😨
ちなみに、署名用暗証番号は3回でなく5回間違えるとロックが掛かります。
ここまで来て明日 市役所に行く羽目は勘弁願いたいです。
慎重に慎重を重ね、4回目エラー無く何とか無事通りました!
後は入力を進め、無事にe-Taxによる電子申告が完了しました!
いろいろつまづきましたが、それさえなければ、決して難しいことではありません。
収入と支出の入力作業を除けば、それほど時間がかかるものではないと思います。
私は今回初めてe-Taxによる確定申告を行いましたが、かつて手書きでやっていた人達からすると、随分と簡単な時代になったかとおもいます。
ちなみ、提出が必要な第三者作成書類。
私にとっては「社会保険料控除証明書」「生命保険料控除証明書」ですが、e-Taxでは、これらの送信が可能なようです。
しかし、「やよいの青色申告 オンライン」では送信に対応していないため、e-Tax申請後にこれらの第三者作成書類を別途郵送する必要があるようです。
確定申告後、税金を納税する
税金の納税方法
確定申告も無事終わりました。
今回の申告で納税の必要がある場合、「所得税及び復興特別所得税」を納税します。
2020年確定申告の納税方法は5通りあります。
①振替納税を利用する。
②e-Tax で納付する。
③クレジットカードで納付する。
④QR コードによりコンビニエンスストアで納付する。
⑤金融機関又は税務署の窓口で現金で納付する。
色んな支払い方法があって便利ですね~
というか、税金を取る側としたら、こういう支払う所には取りこぼしが無いように手厚いのでしょうか?😅
まあ、そんな邪推はともかく、私はクレジットカード払いをする事にしました。
e-Taxの受付システムへログインし、クレジットカード払いを選択します。
クレジットカードの場合、金額に応じて決済手数料がかかるようです。
クレジットカード番号を入力して送信すれば完了です!
青色申告とe-Taxで113万円の控除を受けよう!
開業から納税までくるのに、長い道のりでした。
しかし、会計ソフトを使えば簡単に確定申告できます。
いろいろな税制に関する知識などはあった方が良いのかもしれませんが、やりながらネットで調べれば事が足りるとおもいます。
e-Taxで青色申告をする事で、特別控除の65万円と基礎控除の48万円と合計113万円の控除を受ける事ができます。
節税するには大事な事だと思います。