前回の「統一地方選挙」が2015年。
今回も行きましたが、前回ももちろん行きました。
[参照] 統一地方選挙2015 | EZiC [イージック]
もう、あれから4年たったのは早いと思うばかりです。。
自分は静岡市葵区在中なので、
「静岡市長選挙」と「静岡県議会選挙」を投票しました。
投票は、一納税者として、付託に応えていただけるよう、
一応込めましたー。
他の選挙区といえば、話題の大阪ダブル選挙は、
吉村さんと松井さんが入れ替え当選し、維新の勝利しました。
大阪の事が一番今回、話題になったんじゃないかな?
まあ、他県民なので、実際、維新の実績など実感としてはないですが、
赤字体質の大阪を乗り込んで変えた橋下徹さんの身を切る改革は、
賛否いろいろあったと思いますが、
結果として、今のこうした維新勝利の流れになったのかもしれませんね。
ちなみに、NHKの知事と政令市の市長の開票速報で、
静岡市長のみ、22時過ぎても確定してませんでいした。。
結果として、現職の田辺市長が勝利しました。
静岡市長選挙のポイントは、
・田辺市政への審判
・県と市の二重行政(田辺信宏市長と県からの刺客・天野慎吾氏の戦い)
というのがポイントだったと個人的には思います。
その田辺市政の審判といえば、
■2015年市長選
田辺 信宏氏:得票率:67.0% 184,856票
高田 都子氏:得票率:25.0% 68,895票
松浦 敏夫氏:得票率:8.0% 22,066票
[参照] 田辺信宏-政令市長選・静岡県静岡市【統一地方選2015】:読売新聞
■2019年市長選
田辺 信宏氏:得票率:49.6% 138,454票
天野 進吾氏:得票率:38.5% 107,407票
林 克氏:得票率:11.9% 33,322票
[参照] 静岡市長選 | 統一地方選挙 2019 | NHK選挙WEB
前回選挙からも分かる通り、
田辺市長は当選したものの、投票数も前回より伸び出ませんが、
得票率でかなり今回押されてます。。
批判票が天野氏に流れたのかもしれません。
大阪でも二重行政の解消を謳ってますし、
全国の県庁所在地、特に政令市を持つ県庁所在地では、
同様の問題を抱えているでしょうが、
都道府県とその庁舎がある政令市で、
二重行政・二重権力構造の問題がちらほら出てきてます。
とりわけ、静岡県の川勝知事と静岡市の田辺市長はとても仲が悪いです。
[参照] 怒り 静岡県知事VS静岡市長 キレた!!「君、君と言うが静岡市長だ!!」 – NAVER まとめ
[参照] 知事と市長の“言い合い”は過熱 川勝平太知事の静岡市に対する政令市失敗発言 – NAVER まとめ
[参照] 川勝平太・静岡県知事「静岡市は『人口は増える』といったが、裏切られた」 推計人口70万人割れに – 産経ニュース
なので今回、刺客に送られたのが県議であった元旧静岡市長を努めた天野氏です。
※ちなみ、静岡市は清水市と対等合併したので、名称はおなじですが、全く違う自治体なので、
天野氏は元静岡市長でなく、元旧静岡市長になるわけです。。。
[参照] 静岡県・川勝知事、静岡市“廃止”へ本気…市長選で77歳の元市長擁立、現職排除へ | ビジネスジャーナル
なぜ仲が悪いか?
まあ、表向きは
・静岡市は箱モノに予算を掛けすぎてる
・人口流出が止まらず、政令市で最下位の人口で、しかも要件70万人を初めて下回った
※一応、地方自治法での規定は「政令で指定する人口50万人以上の市」
・静岡県は静岡市政に口を出しすぎてる
といった感じですね。
政令市は基本、都道府県と同レベルなので、
川勝知事はよく、静岡市と同じく政令市の浜松市について、
他の横浜市や大阪市のような元々の大都市政令市とは、
静岡浜松両市の人口を足しても150万人を割っている規模の政令市は、
県と対応たり得ない、と考えている節が発言からあります。
[参照] 政令市権限移譲、厳格化を 川勝知事ら、国に要望|静岡新聞アットエス
ましてや、静岡市は県庁所在地。
去年の静岡県知事選挙でも、「こども医療費助成」を公約とした川勝知事が、
政令市の静岡と浜松を別と発言した事で、
両市長は知事に苦言を出しました。
最終的には協議で合意できたようですが。。
[参照] 静岡、浜松市の高校生医療費助成 県の補助 結論出ず :日本経済新聞
[参照] こども医療費助成、政令市に補助 静岡県が合意へ|静岡新聞アットエス
とまあ、これら以外にも様々な対立があるようですが、
静岡市長選の構図としては、
現職静岡市長 vs 県知事の刺客
という感じでしょうか。
ただ、県からの刺客は、去年あたりで難波副知事を押す声があり、
結局断念して、最後、天野氏を急遽だした感があったと思います。
[参照] 涙の静岡副知事、異例の「不出馬会見」(1/4ページ) – 産経ニュース
川勝知事が本気で田辺市長を引きずり下ろすには、
準備が足りなかったのか、それとも、勝てるシミュレーションがなかったのか・・・。
結局、本気で県がぶつかるには、少々難しかったかもしれませんね・・・。
さて、最後に今回の市長選で、開票所別もでてます。
葵区 | 駿河区 | 清水区 | |
田辺 信宏 | 52,621(51.5%) | 40,814(52.3%) | 45,019(45.4%) |
天野 進吾 | 37,362(36.6%) | 28,243(36.2%) | 41,802(42.2%) |
林 克 | 12,107(11.9%) | 8,955(11.5%) | 12,260(12.4%) |
静岡市の行政区は、
葵区・駿河区が旧静岡市
清水区が旧清水市(+旧蒲原町と旧由比町)
細かな事を除けば、概ね上記の通りです。
旧静岡市(葵区・駿河区)では、半分以上の得票率を獲得しているのに対し、
旧清水市(清水区)では、結果トップですが、やや押されてます。
これは、それこそ川勝知事がよく言っている、
清水区が置き去りにされている事に関係しているかもしれませんね。
・清水区の人口減少が大きい
・桜ヶ丘病院の移転問題
天野氏は旧静岡市長という事で、
清水区では知名度が低いという弱点があったようです。
ただ、天野氏は、前回の旧静岡市長だった時代、
業者との癒着が問題視されて辞任しており、
また77歳という高齢もあって、
結果、総じて田辺市長がには及ばなかったのではないか、
私はそんな風に思えます。
静岡県知事と静岡市長の対立は今後も続きそうですね😨
静岡市民としては、やはり大阪のように県と市が二人三脚していただいた方が、
より健全で効率的な行政運営ができるのではないかと、
私だけでなく、期待しているんじゃないかと思います。
川勝知事と田辺市長。
今後の対立を乗り越え協力していけるか。
注目ですが、・・・、多分ムリでしょうね😅
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