民間の調査会社「ブランド総合研究所」が2020年の「都道府県魅力度ランキング」を発表しました。
今年は7年連続で最下位だった茨城県が42位と大幅に順位を上げ、一方で最下位に転落したのは栃木県となってしまいました。
悲願の最下位脱出を果たした茨城県とは対照的に、栃木県では落胆の声が聞かれます。
中でも驚きなのが、栃木県の福田知事が、自ら「ブランド総合研究所」の社長まで直談判しに行った事です。
これまで知事がこのような直談判する事など無かったと言うのですから、この魅力度ランキングの影響力というのがいかに大きいかを物語っています。
さて、その直談判ですが、県知事の言い分としては「魅力度への県民の関心は高く、知事として速やかな対応が必要と判断した」からと述べており、栃木県民の中でも「結果に納得がいかない」という一方、「そこまでしなくても」という声もあるようです。
実際に知事が求めたのは以下の3点です。
(1)総合的な評価指標の新設
(2)回答者への事前の情報提供
(3)回答者の増加による精度向上
面会した田中章雄社長は、(1)と(3)については前向きな思いを述べた一方、(2)については恣意的になりかねないと否定的な考えを占めました。
実際、事前の情報提供は、何を提供するかによって結果を左右しかねないので、するべきではないと思います。
しかし何ともまあ、直接乗り込んだ事もそうですが、この直談判の内容を聞いても必死さが伝わります。
「都道府県魅力度ランキング」の影響力が大きい事が改めて感じられます。
ただ、あくまで民間の調査の一つであり、この調査会社の指標は他にもありますが、特にこの「都道府県魅力度ランキング」のみが突出して注目されているのではないかと思います。
そこまで気にすることかとも思います。
このランキングで、最下位を続けた茨城県、今回最下位になった栃木県は、具体的に何か不利益が生じたでしょうか?
「あんな最下位の所なんて行きたくない」と多くの人が思ったでしょうか?
むしろ、こうして取り上げられ、注目も集めていて、PRするチャンスと捉える事もできるはずです。
私もここ数年で栃木県は2、3回観光で行きました。
多彩な「宇都宮餃子」、歴史ある「日光東照宮」、世界各国の象徴のミニチュアがある「東武ワールドスクウェア」、自然を満喫できる「中禅寺湖」、休暇に相応しい「那須高原」。
直談判も結構ですが、それ以上に、栃木県は県内の魅力ある場所を、もっともっとPRするよう力を注がれたらより良いかと思います。
<参照:「倍返しだ」福田知事が直談判 栃木県魅力度最下位|社会,県内主要|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン)>
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/374993
<参照:都道府県の魅力度等調査結果(地域ブランド調査2020)|地域ブランドNEWS>
https://news.tiiki.jp/articles/4587
<参照:魅力度最下位で栃木知事「ものいう権利ある」、調査会社に直談判したら… : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン>
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201022-OYT1T50015/
<参照:栃木知事、魅力度調査手法の見直し要望 最下位受け :日本経済新聞>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65280030R21C20A0L60000/
<参照:第15回「地域ブランド調査2020」発表。都道府県魅力度ランキングは北海道が連覇。茨城県が最下位脱出で大井川知事もコメント – トラベル Watch>
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1283077.html
<参照:地域魅力度ランキング2020、茨城県が最下位脱出、上昇トップは長野県、東京都の下げ幅が最大に | トラベルボイス>
https://www.travelvoice.jp/20201015-147299
<参照:News Up 魅力度ランキング 茨城が最下位から浮上の秘訣は? | NHKニュース>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012664511000.html