レジ袋が有料化されたのは、2020年7月1日からです。
突然、湧いて出てきたような印象の、このレジ袋有料化。
実は2019年から既にアナウンスがされており、7月1日からは予定通り有料化したわけであります。
6月30日には、キャッシュレス決済のポイント還元事業も終了し、その翌日からレジ袋有料化になるなんて、どれだけタイミングが悪いのやらと思われた人も少なくないと思います。
私も頑なにレジ袋有料化を反対する一人です。
既に有料化から2ヶ月経ちましたが、一度もレジ袋買ってません。
エコバックか買い物袋を用意するか、そのまま袋に入れず商品を持っていきます。
頑なに負担増を逃れようとしてますが、もっとも、エコバックは何点か購入したので、それは負担と言えなくもないです。
いつも消費税のアップには国民的な議論が沸き立つほどの注目を集めますが、このレジ袋有料化はしれっと決まってしまった感がいなめません。
それは、消費税アップは、国会で通された法律であるため、与野党の議論にもなり、また元々国民的に関心も高いので注目度は高いと言えます。
それに対して、レジ袋有料化は国会ではなく、所管する経済産業省の「省令」で決められたので、このようにしれっと決められたと解説される方もいました。
「省令」とは何か。
簡単に説明すれば、各省庁の大臣が発する命令です。
日本の法体系では、「憲法」が頂点にあり、次に「法律」があり、その下には「政令」があり、更に下にあるのが「省令」です。
多くの識者が指摘してましたが、レジ袋有料化という大きく国民に影響を及ぼす事について、国会を経ることなく特定の省庁の「省令」で決められてしまう事は、私も少し違和感があります。
というよりも、ハッキリ言えば、例え「法律」であろうと私は反対です。
まずこの省令は、海洋プラスチックの削減を掲げてますが、こんな事で削減できるとは私には思えません。
むしろレジ袋は、ゴミを捨てるためにそのままゴミ箱に行くことが多いのではないでしょうか。
また、日本よりも多くの海洋プラスチックゴミを出す国はあります。
元々日本ではそれほど発生しないものを抑制しても効果が無いと思います。
9月7日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで、無料で提供していた買い物袋を10月1日から一律20円で有料化すると発表しました。
有料化の波は夢の国にまで波及したわけです。
ちなみに、このディズニーのレジ袋ですが、元々バイオマス素材を40%配合しており、10月1日からを同様との事ですので、義務化による有料化でなく、あくまで経営判断という事になります。
コロナによる自粛で、東京ディズニーリゾートを始めとした遊楽施設は大きな赤字を計上しました。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、4~6月の連結最終損益が248億円の赤字(前年同期は229億円の黒字)を計上しました。
確かに世の中、どこもかしこも大変厳しい状況にあります。
夢の国も例外ではないのかもしれません。
それでも私は、夢の国は多くの人に支えられ、また業績は回復すると考えてます。
つまり、オリエンタルランドは業績悪化により、レジ袋有料化したのでは無いと思ってます。
私は、環境を考えることは大事であると考える一方、日本は世界の国々と比べても十分すぎるくらい環境に配慮してきたと思ってます。
夢の国も環境にアピールなのかもいれませんが、何でもかんでも環境配慮だなんて、なんだか夢のない話に思えて私にはなりません。
<参照:東京ディズニーランド・シー、買い物袋を有料化 10月から20円に>
https://jp.reuters.com/article/tokyo-disney-idJPKBN25Y0HZ
<参照:来年7月から全国一律でプラスチック製買物袋の有料化がスタートします>
https://www.meti.go.jp/press/2019/12/20191227003/20191227003.html
<参照:政令や省令、法令の違いってなに?まとめてわかりやすく解説>
https://say-g.com/cabinet-order-ministerial-ordinance-1264