2022年11月5日。
清水エスパルスにとって、J2降格するかJ1に留まるかの運命の日でした。
ただ、エスパルスの場合は、勝利が絶対条件な上、京都パープルサンガとガンバ大阪の結果次第という、自力での残留が不可能な状況でした。
DAZNにて、京都とG大阪の試合も観ながら、エスパルスの残留を願っていました。
打ち合いの末、二度目のJ2降格・・・
前半終了間際に1点決められ、これでエスパルスは2点が最低でも必要な状況に追い込まれました。
しかし、後半、チアゴサンタナの今シーズン14得点目が決まると、直後に白崎凌兵が勝ち越し弾を決め、奇跡を手繰り寄せようとしてました。
その後1点返されるも、ホナウドのゴールで再び勝ち越し、残り10分程を勝利で信じてました。
しかしここからAT(アディショナルタイム)を含めて2点取られて、まさかの逆転負け。
せっかく勝てばプレーオフ圏内に浮上できたのに、今シーズンを正に象徴したようなATでの被弾。
後ちょっとだったのは間違いなのですが、しかしこの差こそが。
この試合運びの悪さは、残念ながら降格に値してしまいます・・・。
先週のジュビロに続き、エスパルスの降格でJ1から静岡勢が史上初の不在に
先週はジュビロが降格が決まりました。
去年のJ2優勝からわずか1年で戻る事になり、エスパルスもそれに続いてしまいました。
来季のJ1は、遂に史上初の静岡勢不在が確定してしまいました・・・
サッカー王国静岡は崩壊したのか?
サッカー王国静岡が風前の灯火、あるいは崩壊とも言える状況です。
もちろん、エスパルスとジュビロのダブル降格をもって、静岡がサッカー王国でなくなったとは言えないかもしれません。
ただ私はこうも思うのです。
Jリーグが開幕したおよそ30年前。
その頃は、多くの誰もが静岡はサッカー王国だと認識していました。
少なくとも、今と比べれば圧倒的にそのような意見だったと私は思っています。
しかし今では、サッカー王国なのか?という声が聞かれています。
疑念の余地が生まれている事こそ、私はサッカー王国静岡が揺らいでいるのだと思ってます。
もちろん、私もJ1から静岡勢が同時降格したから、サッカー王国陥落とは単純には言えないと思ってますが、しかしサッカー王国の重要な要素として、私はやはり強い静岡のサッカーチームというのが必要だと思ってます。
強いサッカーチーム、愛されるサッカーチームというのは、やはり重要な要素ではないでしょうか。
なぜ静岡勢は低迷したのか?
清水エスパルスと、ジュビロ磐田は、かつてJリーグ黎明期は間違いなく強豪チームでした。
特にジュビロは、年間優勝などのタイトル獲得、得点王の輩出、アジアの制覇。
エスパルスファンとしては、年間優勝決定戦での決戦で、最後に敗れた事もあり、特にジュビロはスゴかったと今でも思っています。
しかし今やこの体たらくです。
なぜなのでしょうか?
その一つのヒントは、静岡のお隣の神奈川にあるかもしれません。
J2降格が決まってしまったのと同じ頃、横浜Fマリノスは優勝を決め、川崎フロンターレは3連覇を逃しました。
あれだけ主力を抜かれても、優勝争いできるチームが作れている。
それは両チームの戦術・ビジョンがしっかりしているからではないかと、私は思っています。
そして結果として、神奈川勢は6シーズン連続J1制覇を成し遂げました。
覇を競いあうマリノスとフロンターレに、シーズン低迷から底上げしてきた湘南ベルマーレ。
そしてJ1昇格を決めた横浜FC。
J1にチームがある事、勝つ事がサッカー王国の絶対条件だと私は思いませんが、しかしやはり静岡のサッカー少年だった私としてはとても羨ましくもあり、悔しい限りでもあります。
エスパルス、ジュビロもしっかりとしたサッカーに対する構想が今こそ必要な時だと私は思います。
1年でのJ1復帰を願う
降格という事実は受け入れるしかありません。
しかし、エスパルスには1年でのJ1昇格を希望します。
もちろん、ただ昇格するだけでなく、これまでの反省点を生かした、J1で競い合えるチーム作りをお願いしたいです。
2024年シーズンは、Jリーグの全てのカテゴリで20チーム制という声も囁かれているので、もしかしたら来季は昇格枠が3チームになるかもしれません。
しかしそこに期待するのだけでなく、やはり私達が誇れるチームとなって復帰してくれる事を願っております。