<前編>でご紹介させていただいた通り、この記事では京都大学の宮沢孝幸先生のご見解を元に、新型コロナウイルスのワクチンについての考え方をご紹介します。
宮沢先生は、自身の説はマイナーだという事を仰り、事実ネットでは先生の説をデマだと批判する声もあります。
あくまで、ワクチンに対する1つの見方、考え方をご紹介しますので、そもそも宮沢先生の話を聞きたくない方は、この先は読まれないほうが良いと思います。
<前編>でも書きましたが、私自身の解釈も間違っているかもしれませんので、直接、宮沢先生の動画を見たい方は、この先を読まずとも先生の動画を見ていただければ大丈夫です。
※文末にYouTube動画あります
私なりに、先生のお話を理解しやすいように纏めたつもりですので、もしよろしければこの先もお付き合い下さい。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、それでは本題に参ります。
2020年1月17日に「ニュー速通信社」の番組で、宮沢先生とジャーナリストの須田慎一郎氏がワクチンなどに対する解説をしていました。
動画では他のテーマも有りましたが、本稿ではワクチンに関するテーマのみを取り上げさせていただきます。
そもそも「感染」とは何かをまず定義されてました。
■感染(インフェクション)
・細胞にウイルスが吸着(付着)
・細胞にウイルスが侵入(entry)
・細胞内でウイルスが増殖し、細胞の外に運ぶ
上記を感染としています。一般的な私達の認識と特に違いは無いと思います。
そしてワクチンの役割を紹介してます。
■ワクチンの役割
1. 感染予防
・感染門戸での感染ブロック
・標的組織への感染ブロック
2.発症予防
・発症ブロック
・発症の度合いを和らげる
・回復を早める
こちらもワクチンに対する一般的な認識だと思います。
次にワクチンの種類について紹介されてました。
■ワクチンの種類
●古典的プラットフォーム
・全粒子不活化ワクチン
・生ワクチン
・蛋白サブユニットワクチン
・ウイルス様粒子ワクチン
●新世代プラットフォーム
・ウイルスベクターワクチン
・DNAワクチン
・RNAワクチン
・抗原提示細胞ワクチン
<引用元:2つの新型コロナウイルスワクチン これまでに分かっていることとまだ分かっていないこと(忽那賢志) – 個人 – Yahoo!ニュース>
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201122-00209031
いくつかは聞いた事がありますが、これほど種類が有るのは初めて知りました。
「古典的」と「新世代」は文字通り、従来通りのワクチンと、先進的なワクチンという意味です。
注目されているファイザーのワクチンは「RNAワクチン(mRNA)」で、日本のシオノギ製薬のワクチンは「蛋白サブユニットワクチン」との事です。
その次にワクチンの効果、「ワクチンが誘導するも」について解説されました。
1. 抗体
・IgG [血中にできる]
・IgM [血中にできる]
・IgA [粘膜にできる]
・IgD [役割不明]
・IgE [アレルギーに関与している]
2.細胞傷害性T細胞
※病原体細胞を攻撃する細胞
3.自然免疫(インターフェロン等)
※インターフェロン ・・・ 病原体や腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して細胞が分泌する蛋白質
<引用元:[公式] ニューソク通信社 配信動画:【宮沢先生が全て答えます!】緊急事態宣言、ワクチン、医療崩壊、ウイルスの変異、などなど。生配信です!可能な限りご質問にもお答えします。>
https://www.youtube.com/watch?v=rMuHxUiW50s&t=9879s
インターフェロンについては、先生の解説がなかったので、自分で調べました。
要するに、当たり前ですが、ウイルスに対抗するためにものを体で生成するわけです。
基本的な感染やワクチンに関する知識を解説してくれました。
ここから先は、宮沢先生の推測の部分になります。
先生自身も「心配のしすぎかもしれない」と前置きされてますので、「確定している新型コロナワクチンの事実」でなく、取り越し苦労であったほしい推測と受け止めて下さい。
日本で打つワクチンでメインとも言われている「mRNAワクチン」。
副作用についてですが、あくまで一般的には以下のものが考えられます。
■副作用
1.即時型アレルギー
2.遅延型アレルギー
3.ADE(抗体依存性感染増強)
「即時型アレルギー」はワクチン接種して、直ぐに出てしまうアレルギー反応でアナフィラキシーショックです。IgEによる抗体反応との事で、この副作用が出てしまう場合は、しばらく病院に残り反応が出た場合対処すれば大丈夫との事です。
次に「遅延型アレルギー」ですが、接種してから暫く経って起こる副作用です。
これは「細胞傷害性T細胞」が引き起こし、細胞への過剰な攻撃による症状との事ですが、命に恐らく関わらないとの見解でした。
「ADE(抗体依存性感染増強)」ですが、これは先生の専門の動物、特にネコに起きやすいそうです。
新型コロナについて言えば、去年の段階からなぜ重症化するのかに関して言われてきましたが、できた抗体がそのウイルス、あるいは類似ウイルスに対して悪い作用を引き起こす現象との事です。
先生が心配していたのは、ワクチン接種により今回の新型コロナ、あるいは既存のコロナウイルス、今後の出る可能性のある新たなコロナウイルスに対して、起こり得ないかという事です。
またこの「mRNAワクチン」は、アレルギー物質による懸念もしておりました。
よくインフルエンザワクチンを打つのに、卵のアレルギーを聞かれるケースがあると思いますが、これはニワトリの卵の成分が含まれるからです。
「mRNAワクチン」では、RNAを運ぶ物質に何を使っているのか企業秘密で公開されていないという事です。
その物質が、個人の体質に合わない場合、アレルギーを引き起こすのでは?と懸念されてました。
また、ワクチンの効果についてもいくつか心配事を提示されました。
呼吸器系疾患のワクチンというのは、一般的に難しいそうです。
それはインフルエンザワクチンが、完全に感染と発症を防げない点からも分かるかと思います。
まず宮沢先生は、ワクチンでは感染は防げないとしました。
それは、ワクチンが誘導する抗体は血中にできる「IgG」であるため、鼻のや口などの粘膜にはそもそも抗体がないため、発症とは別に感染してしまうとの事です。
粘膜の抗体の場合、筋肉注射でなく鼻に垂らしたり経口するタイプの「IgA」を誘導するものでなければなりません。
現在行っているPCR検査では、その粘膜を採取して判定しているので、ウイルスは検出されてしまうとの事です。
そしてもう1つ重要なのが、なぜ冬に感染が広がり、重傷者が増えたかについてです。
宮沢先生が仙台医療センターのウイルスセンター長・西村秀一氏に聞いた話によれば、冬は空気の乾燥により、微粒子が直接 肺に行きやすくなる事が原因だと説明されたそうです。
先程の話しを思い出すと「IgG」は血中に抗体ができます。
肺は体の内部ですが、腎臓や肝臓と違い、外側の空気と接触している部分です。(トポロジーだそうです。)
つまり、ウイルスが肝臓に到達するには、体の内部、血液の中などを通って侵入します。
ところが肺の場合は、血中を通らずとも、そのまま空気で触れる事が可能で、上気道粘膜には粘膜にできる抗体「igA」が、今回のワクチンでは誘導されないので、感染を防げないという見解を述べてました。
ここは聞いていてなるほどと思いました。
また、ワクチン開発というのは、本来流行期に行うものですが、今回は異例で、流行期(冬)でない時期(夏)に行いました。
つまり、流行期と流行期でない時期では、メカニズムが異なる可能性があるので、期待された効果が得られるのか?という懸念を示されました。
これは全くの先生の仮説ですが、夏に効いたのは、新型コロナの微粒子が直接肺に行かず、血中を介したため、血中にできるワクチンが効いた?という説を立ててました。
先生自身もこの説は懐疑的でしたが、後付の理屈程度にはなってるかと私は感じました。
ワクチンに関する話はこんな感じで解説されてました。
細かな話は端折りましたので、詳しく知りたい方は、先生の動画をご覧下さい。
宮沢先生への批判は多いと聞きますが、私は鵜呑みにするのではなく、1つの考え方として参考になると思いますし、決してデタラメだらけとは、正直解説を聞いていて思いませんでした。
ただ、地上波などでは、こうした詳しい話をする時間もないので、誤解されてしまう事も多いのではないでしょうか。
最後に私の率直な意見です。
結局は、今後明らかになるであろう、接種結果の統計的なデータとその科学的根拠が何が正しく、何が間違い何が正しいかを証明してくれると思います。
しかしちょうど一年前、武漢が都市封鎖された頃、日本のテレビコメンテーターなどは、「(WHOが)人から人へは感染しない」と言ったり、「中国人を排除するのでなく共に手を洗おう」と非常に危機意識が低かったと私は見ています。
流れてくる情報を読み解くためにも、何もかもを鵜呑みにするのでなく、様々な所で発信されている状況や発表されているデータ、客観的事実を見極へ、そのためにも宮沢先生のような例えマイナーな意見であっても、物の見方・視野を広げるという点で大切な事だと、私は思いました。
皆様や周りの大切な人の健康、そして早く日常の生活が取り戻せる事を願ってます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
■YouTube:【宮沢先生が全て答えます!】緊急事態宣言、ワクチン、医療崩壊、ウイルスの変異、などなど。生配信です!可能な限りご質問にもお答えします。