上級国民・飯塚幸三被告の主張は信じられるのか?

2009年4月、東京の池袋で起きた乗用車による事故「池袋暴走事故」から1年半の月日が流れ、10月8日、旧通産省の幹部だった飯塚幸三被告の初公判が行われました。

この事故は当時、大きな話題と反響を呼びました。

まず、母親とその娘が事故の犠牲になり、9人が負傷したという事件の重大性と、被告人である飯塚幸三氏がそのまま入院したため、逮捕されず容疑者扱いもされず、世間では旧通産省の幹部だったという事で、その特権階級を使って逮捕を免れた「上級国民」として大きく話題になりました。

幹部の国家公務員にそのような特権は、もちろん表向きありません。
入院されれば逮捕されないのは飯塚被告に限った事ではないので、それだけで特権を駆使したとは言えません。
しかし、真相はわかりません。
私はレッテルを貼る事は良くない事と思いますが、今回の件が「上級国民」と叩かれたのはそうした背景があるので、ある意味致し方ない事なのかもしれません。

その飯塚被告の初公判で彼は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
飯塚被告の言い分は、自動車に欠陥があり、被害者にお詫びしたものの、自身には落ち度がなかったというわけです。
検察側は車両の記録などからも、車両には問題なかったと反論してます。

飯塚被告は、事件後にも車のせいにして、車が悪いという趣旨の発言をし、遺族や世間から反感を買ってました。

車両の不備が起こす事故は無いわけではありません。
今回の件も私自身は車両の問題について、確かめる術はありません。

しかし、被告は「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶している。車に何らかの異常が発生し、暴走した」と主張してます。
この「記憶している」という部分が、いかにも国会答弁というか官僚的というか、またしても「上級国民」ならではの言い回しと感じる所です。

真相は裁判の中で明らかになるよう願いますが、私は彼の事故当時88歳という高齢を考えても、車両の欠陥ではなく、彼が引き起こしたものだと感じてます。

飯塚被告は、技術系(計量学、計測工学)の出身で、著者なども出しているようですが、彼のこれまでの伝わる態度や発言からは、遺族に対する想い、人の心というものが備わってないようにも感じます。

判決は89歳という高齢を考えて収監されない、あるいは執行猶予がつくかもしれないと言われています。
彼の主張通り、車両に欠陥が本当ならそれはその通りでしょう。
しかし、飯塚被告の過失が明らかになった時、2人の尊い命を奪い、9人を負傷させ社会に衝撃を与えた事を「高齢だから」という理由で、国民が納得できないようなものにしてはなりません。

<参照:「車に何らかの異常」と無罪主張…池袋11人死傷事故初公判 飯塚幸三被告(89)に妻と娘を奪われた夫の思い>
https://www.fnn.jp/articles/-/93352

<参照:羽鳥慎一アナ「池袋暴走死傷事故」で飯塚幸三被告に「執行猶予」の可能性に「高齢だから…何なんだろう」 : スポーツ報知>
https://hochi.news/articles/20201009-OHT1T50058.html

<参照:デヴィ夫人が過失運転致死傷の罪に問われた飯塚幸三被告の無罪主張に不快感「車の生産者は彼を訴えるべき」:中日スポーツ・東京中日スポーツ >
https://www.chunichi.co.jp/article/133982

<参照:飯塚幸三 – Wikipedia>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E5%A1%9A%E5%B9%B8%E4%B8%89

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