2020年9月3日、大型で非常に強い台風10号が、発達しながら4日9時には南大東島の南東約600kmに達し、6日9時には奄美群島近海に達するとの発表がありました。
7日には九州の西側の海域を通るか、東寄りの進路を通った場合、九州に上陸する恐れがあります。
ここ最近、日本に暴風雨をもたらす台風が立て続けに発生してます。
8月下旬には台風8号が沖縄本島に近づき、久米島空港で36.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。
9月には台風9号が、また沖縄を襲い、各地に大きな被害の爪痕を残しました。
直撃こそ免れたものの、九州地方も台風による大雨をもたらし、長崎の福江空港では44.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。
そして今回の、大雨の記憶も去らぬ内に発生したのが台風10号です。
この台風は特別警報級になると予測され、その被害はより深刻なものになるであろうと想像します。
我が国では、古来より台風を始めとた自然災害が頻発しておりました。
そのため、日本人はそうした危機を乗り越える知恵として、人々が協力しあう事を学んできたと思います。
その証拠に、東日本大震災などの災害では、日本では諸外国のような暴動や略奪も起きず、配給にもしっかりと列を作り、そうした災害時の秩序ある姿が海外から称賛されました。
今年のコロナ対策についても、海外と異なるロックダウンではない”自粛要請”にも多くの日本人は従ってきました。
災害の多い日本ならではの事で、我々はその事を誇りに思っていいと思います。
その一方で気になる点もありました。
それは、予めくると分かっている災害について、個人個人でどのような備えをしているかです。
去年に発生した台風15号は、首都圏に記録的な被害をもたらしました。
特に千葉県では倒木などによる停電被害が発生し、地域によっては復旧まで2週間以上かかるケースもありました。
また、スーパーなどでは日用品が品不足になり、ガソリンスタンドでも多くの列を作っていた事がニュースになってました。
私は、ガソリンについては中々備蓄のしようがないので仕方がないと思いますが、日用品に関しては、普段から備蓄なりしておけば、これほど品薄にならなかったのではないかと思いました。
もちろん、備蓄されている方も少なくないと思いますし、家には限られたスペースやという問題もあります。
ましてや家族の人数も多ければ備蓄も大変です。
なかなか理想の備えというのは難しいと思います。
ですが敢えて申し上げさせていただければ、このような自然災害が多い日本において、そうした危機に対する意識が低いのではないかと思います。
2019年の台風で言えば、私の住む静岡県にも台風19号が上陸しました。
その上陸する少し前に、ホームセンターに行きましたら、電灯やブルーシートなど、台風に備えるべき商品の欠品案内がありました。
備えることは大事ですが、台風が上陸すると分かった直前に備えていては、売り切れでイザという時に手元にない事態も考えられます。
実際に災害が起きてそれらが必要になったときは悔やんでも悔やみきれません。
台風は毎年発生します。
自然災害は台風だけではありません。
線状降水帯と呼ばれる局地的な大雨や、地震による被害など、災害は日本各地いつどこでやってきます。
自分たちの住む場所が100%発生しない保証は、どこにもありません。
偉そうに言う私ですが、私も備えようと考えたのは去年の台風15号の時からです。
備えとは保険のようなものです。
災害が起きなければ肩透かしに終わりますが、災害が起こった時にこそ、備蓄は効果を発揮します。
今からちょうど2年前の2018年9月には、北海道で地震によるブラックアウト(大規模停電)が発生しました。
その時には、コンビニなどではレジも使えず、当然キャッシュレス決済も使えませんでした。
現金を持ち歩かない人は、停電のためATMからの引き下ろしもできません。
今回、九州・沖縄地方に頻発する台風もそうですが、日頃そうしたニュースに接していれば、有事の際に何をし、何を備えればいいかが自ずと分かります。
自分や家族を守るのに、多くの人がそうした備えの意識をもって行動することが、とても大切な事だと改めて思いました。
＜参照：3日 非常に激しい雨やフェーンで猛暑も 台風10号は勢力を増し北上中>
https://tenki.jp/forecaster/s_ono/2020/09/03/9624.html
＜参照：九州 きょう2日午後、台風9号最接近 影響は＞
https://tenki.jp/forecaster/kumiko_yamaguchi/2020/09/02/9606.html
＜参照：台風8号 沖縄本島地方に24日昼前まで最接近 暴風や高波、大雨に警戒＞
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2020/08/24/9489.html
